酵母ときいて多くの人が思い浮かべるのは、ビールやパン、発酵食品などの製造過程で使われるものというイメージ。しかし、具体的にどのようなものなのかと言われるとはっきりとは分からない人が多いのではないでしょうか?
酵母とは、発酵菌のことで、英語ではイーストと呼ばれています。糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する働きをもち、様々な食品を作る過程で使用されています。
この酵母が持つ発酵菌の働きを利用して作られる一般的なものが、「みそ」「しょうゆ」「パン」「アルコール飲料」等。どれも私たちの生活に馴染みのあるものばかりですね。
酵母(イースト)という名前を聞いて一番に思いつくのが「パン」の発酵菌という人が多いと思います。ふっくらとやわらかいパンが出来上がるのは酵母のおかげですが、なぜ酵母がパンを膨らませるのか?
実はパンを作るのに欠かせない酵母(イースト)は、生き物なのです。発酵菌と呼ばれるとおり、酵母は穀類や果物等を純粋培養し、取り出した「菌」で、直径は4~14ミクロン、短径は3~7ミクロンとも言われるご飯粒よりもはるかに小さな微生物です。
酵母は、自分のからだの表面から糖などの栄養分を摂り、酸素と取り込んで呼吸をして出芽と呼ばれる繁殖を繰り返します。出芽とは母細胞から娘細胞が芽を出し、これが新しい細胞として育ち、分離することを繰り返していくもの。しかし、酸素が不足すると酵母は増殖をやめ、糖をアルコールと炭酸ガスに分解して生命を維持していきます。この酸素不足の状態を利用するのが発酵作用です。
細胞分裂に必要な酸素が取れない酵母が生命を維持するために行う糖をアルコールと炭酸ガスに分解する働きに着目したのは波高食品づくりだけではありません。糖を分解するということは、「ダイエット」にもなるのではないかと、最近は健康食品として酵母が注目されているのです。
数ある酵母の中でも、パン酵母には体の免疫機能に有効な多糖体の一種である「ベータグルカン」が多く含まれているため、胃酸にも負けず、生きたまま腸まで届き、おなかを元気よくお掃除してくれるとのこと。さらに、増殖・糖分解ともに、イーストが最も活発に活動する温度は30℃前後といわれているので、上手に体内で酵母を活動させれば、糖を分解してくれるのです。
つまり、ダイエット効果が期待できる魅力的なものなのですね。